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『詩集 光の四季』をめぐって:詩人・渋谷晴雄先生の世界

朝は ふしぎなひととき
光が
小さな宝石をきらめかし
神々の
囁きがあふれる
わたしは
耳をすまして
この神秘な音楽をきく
(「朝顔」より)

新刊『詩集 光の四季』(日本教文社刊)の著者で、生長の家長老であり詩人である渋谷晴雄先生をお訪ねしたのは、昨年(2010)10月初めのことでした。

先生は生長の家ラテン・アメリカ教化総長としてブラジルに10年おられたあと、帰国されて故郷・宮城県加美郡の森の中に居をかまえ、そこに10年近く住んでおられます。

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87歳になられたばかりの先生はたいへんお元気で、いまも新作の詩を書き続けておられ、今回の詩集でもできたばかりの詩が収められています(「あじさい」「むらさきつゆくさ」など)。

本書は、前作の詩集『光の楽譜』(日本教文社刊)やそれ以前の2冊の詩集に未収録のたくさんの詩から、89編が6つのテーマ別に編成されています。

「開花」の章は、花、山と森、水、郷里の情景など自然をうたった詩をたくさん集めてあります。単なる自然描写でなく、自然の中に自分のこころが入っていき、自然と自分が互いの境界を超えたひとつのいのちになっている、その不思議な境地がみずみずしく描かれています。

「合掌」の章は、著者が生長の家の活動の中で出会った多くの人々と分かち合った感動的体験をうたった詩を収録。とくに、生長の家創始者・谷口雅春先生ご夫妻の思い出をつづった「熱帯魚」という詩がすばらしいです。

「光の国から」の章は、著者が生長の家駐在本部講師そして教化総長として滞在された、ハワイとブラジルの光あふれる情景の詩。

「聖家族」の章は、家族との日常のひとときを描く、静かな幸福感にみちた詩。

「四季」の章は、自然にかんする詩を集めたふたつ目のパートで、春夏秋冬の自然の情景を見つめる著者の清冽なまなざしに、心洗われる思いがします。「秋5」「銀河」など、数行の短い詩のなかに、思わず空を見上げたくなるような大きな世界が広がります。

最後の章「こころに映るもの」は、日常の情景のうちに著者の折々の感興が水彩画のようにスケッチされた、詩集の中の小さな詩集というか街の中の画廊のようなパートです。
ラストの詩「旅の日に」は、著者が19歳のときに同人誌に投稿して初めて活字となった、詩作の出発点となった詩です。
「はるか なだらかな牧場がつづいて/とおく 山脈は地平に睡り/ほのぼのと 明るい白雲が浮かんでいる」
 渋谷先生の心はいまも、この光あふれる情景の中を旅しています。

第二部はエッセイ「詩作の世界へ」。
前半の「詩作者としての私」では、渋谷先生の生い立ち、若き日の生長の家の教えとの出会い、詩人になるまで、そして数々の詩の精神的基盤となっている、自然との神秘的な合一体験が語られます。
後半の「詩をつくる人々のために」では、本書を読んで、自分も詩を書いてみたくなったと思われた読者の方々のために、詩作をこころざす人への多くのアドバイスが語られます。

詩を書くことは、この世界の美しさに心の目を向け、それをことばで表現することであり、それは私たちの毎日の生活を美しくしてくれます。

ぜひ本書のなかの詩の世界に触れて、読者のみなさまが、身のまわりの世界の「ほんとうの美しさ」に気づき、その真・善・美をみずから表現してくださることを願っています。(UREURE)


PS. 渋谷先生のお宅の前庭に落ちていたどんぐり。宮城の森の思い出です。

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