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編集者の部屋☆日本教文社☆ > 00編集者のひと言 > 『いのちを描く』の著者・遊馬正先生のアトリエを訪ねて

『いのちを描く』の著者・遊馬正先生のアトリエを訪ねて

4月(2010年)の新刊『いのちを描く:わが「光の芸術」への道』(発行・生長の家、発売・日本教文社)の著者で、洋画家の遊馬正(あそま・ただし)先生の、岩槻にあるアトリエにお邪魔しました。

遊馬先生は40歳近くになってから単身アメリカに渡って苦労のすえに画家としてのキャリアをスタートし、96年に73歳で帰国されてからもその画業は衰えを知らないどころかますます深まりました。
現代の印象派とも言うべき、色彩があふれだすような独自の風景画は、まずアメリカで成功し、日本でも多くの愛好者をもっています。

先生はいま87歳でいらっしゃいますが、現在も超お元気な現役の画家で、なんと来年には(!)米寿を記念した三越での個展の話が決まっており、新作の制作に日々打ち込んでおられます。

私はこの本では、インタビュー起こしや年譜の整理をお手伝いしました。絵が大好きな自分ですが、ベテラン画家さんのアトリエを訪問した経験は初めてで興味津々でした。

アトリエに入ってまず目に入るのが、正面の壁に作りつけられた大〜きなイーゼルと制作中の新しい絵。その上には、2本の筆と、生長の家の聖経と、みずから書かれた信条のことばが掲げられています。

2本の筆は、恩師・寺内萬治郎氏(1890-1964)愛用の筆だそうです。

寺内氏は『生命の實相』の愛読者で、遊馬先生が学校の先生を辞めて34歳でパリ留学したとき、またその後アメリカに渡ってから一時帰国をへて、ふたたびアメリカで画家として立つべく再渡航を決意されたさいに精神的な支えとなった方です。

その寺内氏からパリ留学に際してもらった言葉が、「日々に進まざれば日々に退く」。

遊馬先生はつい最近まで、これは画業への精進についてのアドバイスの言葉だと思っておられたそうですが、「そうじゃあなかったんだなあ。絵のことだけじゃないんだということが、今になって分かった」と、人生のすべての面において「進む」ということの意味を今、味わっているというお話が印象的でした。

さらにもう二つの、先生の座右の銘。

「吾(われ)心をむなしくして神の御心にしたがい奉る 神の御心を吾に現わしめ給え」
(谷口雅春先生著『詳説 神想観』より)

「発奮して食を忘れ 楽しみて以て憂いを忘れ 老いのまさに至らんとするを知らず」

先生のパレットの上に山脈のように盛り上げられた鮮やかな絵の具、きれいに洗われて整頓された無数の絵筆。すべてが生き生きとして、いのちを持っているかのようです。

今回の本を読み、先生の作品とアトリエをじかに拝見して、歩んでこられた人生の深みがまぎれもなく絵の深みと輝きに反映しているという理想的な境地を目の当たりにし、先生の絵がとても好きになりました。

『いのちを描く』には、遊馬先生の波瀾万丈の半生、四季の自然の彩りを見つめてきた先生の絵画論・色彩論、そして人生と信仰と画業とのかかわりが三部構成で書かれています。また本書には20ページ分のカラー口絵で、先生の代表作が多数紹介されています。

自然のいのちの光と輝きをキャンバスの上にしるして来られた、生長の家の「日時計主義」の芸術的実践者ともいえる遊馬先生の世界にぜひ触れていただきたいと思います。

* *

そして、この本が出来上がるまでに多大な尽力をされ、この3月末に急逝された、日本教文社・第二編集部の辻信行部長に感謝いたします。一緒に本をアトリエにお届けできなかったのが残念ですが、きっと辻部長は一緒にその場にいて、出来上がった本のページをめくって喜んでくださっていたと思います。(UREURE)

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