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編集者の部屋☆日本教文社☆ > 02書評 > 『生命の聖なるバランス』が雑誌『ecocolo-エココロ-』 に紹介されました!

『生命の聖なるバランス』が雑誌『ecocolo-エココロ-』 に紹介されました!

●日本におけるスローライフ提唱の第一人者で文化人類学者・環境運動家の辻信一さんが、小社の『生命の聖なるバランス――地球と人間の新しい絆のために(デイヴィッド・T・スズキ著 柴田譲治訳)』を雑誌『ecocolo-エココロ-』no.10 書評ページに紹介してくださいました。

 辻さんはこの中で、「ぼくが友人として師として敬愛する」デヴィッド・スズキ博士の人となりについてこう述べています。

〔デヴィッド・スズキ博士は〕英語圏では環境問題の権威として国際的に有名です。特にカナダでは国民的な英雄とも言える存在。2004年にカナダ放送協会(CBC)が実施した「最も偉大なカナダ人」調査で、彼は存命中の人物としては第1位となりました。デヴィッドは、1936年カナダ・バンクーバー生まれの日系三世です。米国アマースト大学やシカゴ大学で生物学を学び、33歳でブリティッシュ・コロンビア大学の正教授に。その間、将来のホープとして学界で注目を浴びる一方で、北米を揺るがした人種差別撤廃運動やベトナム反戦運動でも活躍します。

 大学で教え始めたデヴィッドは、学生たちが抱いている科学の倫理性に関する疑問に、しっかりと答えられない科学者としての自分を発見して衝撃を受けます。確かに、科学は大量破壊兵器を発明したり、環境破壊を正当化する役割を担ってきた。彼自身、日系人として、科学的真理の名のもとに行われる、人種差別という不正を体験していました。

 科学の悪用を食い止めるには、科学とは何かを一般の人々に理解してもらわなければいけない。それこそが自分の役割ではないのか……。デヴィッドは、そう思うようになったと言います。こうしてデヴィッドは、まずラジオの科学番組に出演し、間もなくCBCテレビの人気長寿番組『ネイチャー・オブ・シングズ』のキャスターとなりました。多くのカナダ人が「デヴィッドの番組を見て育った」と、まるで彼が自分の家族の一員であるかのように、親しみを込めて言います。

 この番組は、単に自然の不思議さや美しさを描いてきたのではありません。その自然が今刻々と失われ、人類の生存の基盤であるはずの生態系が破壊されていることをも伝えながら、デヴィッドは生命操作の危険性や、環境保全の重要性を茶の間の視聴者に訴え続けてきました。度々、政治家ににらまれたり、大企業からの圧力を受けながらも、世論の強い支持によって番組は生き延びてきました。

 デヴィッドにとってのもうひとつの転機となったのは、カナダの先住民族との出会いです。先住民族の世界観は、デヴィッドの中にいまだ根を張っていた西洋近代の科学的合理主義に痛烈な一撃を与えました。彼は次第に、先住民族の英知が環境問題解決の鍵を握っていると考えるようになります。
              (中略)
 最新刊の『デヴィッド・スズキ自伝』(未邦訳)まで、続々と刊行されてきたデヴィッドの著作のほとんどすべてがベストセラーとなるほどの人気です。中でも、彼の仕事の集大成として特に重要な2つの本が邦訳されています。テレビのドキュメンタリー・シリーズにもなった『生命の聖なるバランス』と、『グッド・ニュース』です。(後略)
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【以上、エコロジー・ライフスタイル誌『ecocolo-エココロ-』 (no.10/12月20日発売号)の書評ページより転載。】
URL:http://www.ecocolo.com

<辻 信一さんプロフィール>=文化人類学者、環境運動家。明治学院大学国際学部教授。「100万人のキャンドルナイト」呼びかけ人代表、NGO「ナマケモノ倶楽部」世話人。「スロー」というコンセプトを軸に環境=文化運動を展開。『だきしめて スローラブ』(集英社)、『「ゆっくり」でいいんだよ』(ちくまプリマー新書)など、著書多数。
http://www.sloth.gr.jp

          ◆            ◆

 太古の人々がスピリチュアルなものとみなしてきた自然の「地・水・火・風」という4つの力は、精妙なバランスをとって地球上の全生命を活かしてくれています。

『生命の聖なるバランス』はこの不思議なメカニズムを、スズキ博士が科学ドキュメンタリー番組の司会者としての語り口でわかりやすく語ってくれている本です。

 そして最終章(「聖なるバランスの回復へ」)には、地球の聖なるバランスを傷つけたりすることなく、私たちが先住民族の社会と変わらない、持続可能な人間社会をつくっていくために今の生き方をどう見直すべきか、博士からの多くのアドバイスが盛り込まれています。

 私自身担当者として、本作りをしながら自分のライフスタイルの「要チェック点」を教えられた、有意義な仕事でした。
 皆様もどうぞご一読ください。(田中晴夫)

『生命の聖なるバランス』ついてはこちら